たまには補聴器のお話し

本日は聴こえについてお話ししようと思います。
初めて補聴器をお試しになる方は、3割程度の方が「雑音がうるさくて使えない。」と仰ってご返却されます。しかし、今の補聴器はほとんどのものが大きな音も小さな音も雑音を抑制するようにできております。技術者は聴力測定によってお客様の聴力を把握し、それに応じた設定を補聴器にします。お客様はそれによって、今まで聴こえなかった音声が聴こえるようになるわけですが、生活音や交通音なども健聴者までとはいかないものの、かなりの聴こえなかった音が聴こえるようになります。補聴器は必要な音とそうでない音をある程度判別して聴かせたり抑えたりするわけですが、前途いたしました「うるさい。」と仰るお客様は、生活音も雑音として表現されます。補聴器を使える方は「カラスの声が聴こえるようになった。」ですとか、「玄関のチャイムが聴こえるようになった。」「後ろからくる自転車に気付いた。」など雑音に対しても前向きに受け入れたうえで補聴器を使っていただいております。お客様の仰ることですので、私も無理に試聴を続けることはあえていたしませんが、聴こえない音声を聴こえるようにするのが、補聴器と我々の仕事ですので、諦めてしまうのは残念に思います。もし、これをご覧になられてから当店へご来店いただくお客様がいらっしゃれば、そういったことを踏まえて試聴を始めていただければ、スムーズに補聴器に慣れていくことができるかと思います。

6・7・8・9月はカレンダー通りに営業いたします。オリンピック特別休暇(7月22・23日)は営業します。お盆休みはございません。ご来店、お待ち申し上げております。