お客様から補聴器専門店と補聴器を取り扱っているメガネ店や薬局、健康器具販売店(兼業店)の違いについて良く質問を受けますので、お話してみようかと思います。あくまでも、私が補聴器メーカーに在籍していた経験からのお話ですので、すべてのお店には当てはまりませんが、十中八九は的を得ているかと思います。
私はメーカー在籍時に多くのメガネ店・薬局・大手量販店内の健康器具売り場に販売応援に行っておりました。これは、チラシなどでイベントの告知をした際や繁忙期に補聴器のお客様のみの対応をほぼ一人で行うというものでした。兼業店にも認定補聴器技能者という有資格者はおりますが、日々の業務内では補聴器の対応は全体のごくわずかであるため、店内スタッフの経験不足から私がお客様の対応をするというものでした。各店舗での閉店後の補聴器勉強会なども先方に依頼されれば実施しておりましたが、前途しましたように実践経験が勉強後も少ないためにあまり身にはついていないという印象が否めませんでした。補聴器専門店はというと、店舗やスタッフによって経験値の差はあるものの、兼業店と比較すれば補聴器ユーザーの対応のみを行っておりますので基本的な対応に戸惑うようなことはないかと思います。しかし、聴覚の補正は基本的な対応のみでは難しく、お客様の音の好みや装用感など多岐にわたっての要望にお答えしなければなりませんので、やはり経験があり信頼のおける店舗での対応を選択されることが好ましいかと思います。
あまり突っ込んだお話は出来ませんが、簡潔に申し上げると以上のようになります。参考になりましたでしょうか?